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累計ビュー数が10,000超えていたり、スキをたくさんいただいたnoteをまとめたマガジンです。
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デザイナーとしての「ゆるやかな死」

アダルト業界でデザイナーとして働いていた頃、 あるデザイナーの「ゆるやかな死」を見たことがある。 ここでいう「ゆるやかな死」というのは、 「アウトプットの決定的な低下」のこと。 エースデザイナーの「異変」その人(以後、Nさんとします)は僕が新卒入社する前から、DVDジャケットのデザインを1ヶ月で10点前後作り続けている現役バリバリのグラフィックデザイナーだった。 月で10点は、ジャケット以外の業務も含めれば余裕で週3くらいは残業が必要な量。それをNさんは月に1回くらいの

Vtuberのロゴを作っていたら、本に掲載されることになった話。

こんにちは、デザイナーのモンブランです。 今回は2021年2月頃から始めたVtuberさんのロゴデザインをやってきた結果、 本に載ることになった事、その載ることになった本「VTuberデザインブック」の事について書きたいと思います。 ※掲載している書籍ページの画像はすべて掲載の許諾をいただいております。 全VTuberの助けになる「VTuberデザインブック」今回、参加させていただいたのは「VTuberデザインブック」という、VTuberの様々な作例やノウハウが凝縮され

デザイン制作における「ググり力」の話。

最近、デザイナーを目指す人を、課題を通してサポートする機会(=トレーナー)が増えているのだけど、 このトレーナーと生徒さんの関係を通して、わからないことを自力で検索して解決する、という力はれっきとしたスキルなのだなと改めて感じている。 検索だけで生きてきた、初心者時代。僕は、大学でこそ実技や座学を通してデザインについて学んできたけど、 HTML/CSSなどのWeb関連の情報のそのほとんどは「ググって」身につけたものだ。 HTML/CSSについては、「自分のサイトに画像を設

「孤独のSlack」で日々を健やかに過ごすために作成した「5つのチャンネル」

ますこさんの「Slack活用術」の記事が話題ですが、僕も自分専用Slackを持って運用しているので、参考までにご紹介してみます。 ちなみに個人Slackのワークスペースはこんな感じです。 ペットの猫ちゃんBOTの化しています。こんな感じに好き勝手に名前を設定できるのも孤独のSlackの魅力です。 ひとつのワークスペースで複数のチャンネルを作れるSlackではひとつのワークスペースに対して複数のチャンネルを作成することができます。 後述しますが、アラート専用チャンネルやメモ

¥200

アダルト業界の女性デザイナーは「かなり強い。」

今回はPeingでいただいた質問にお答えしていきたいと思います(ツイートの文字数だと足りない) 女性のデザイナーも普通に働いています。業界の性質を考えると男性に大きく偏りがちになりそうですが、女性の在籍は3割くらいいらっしゃいました。 男性に比べて入れ代わり立ち代わりがちょっと多いくらいでした。 男性のデザイナーと違い、女性デザイナーさんはアダルトに対して主観的な気持ちや下心などがない分、淡々と堅実に仕事をしている印象でした。 男性に比べて糞尿などといったハードコア系にも

男女でちがう「AVのデザイン」

元アダルト業界のデザイナーという中でも、更にマイノリティな箇所として女性向けアダルトのデザインにも経験、というのがある。 これはジャケットではなくWebサイトが中心なのだが、バナーはサイト作成を通したり、監督さんや先輩デザイナーさんとのやり取りを通して様々な事を学ばせてもらった。 男性向けAVと女性向けAVの明確な違い結論から言うと 男性向けAVは「点」、 女性向けAVは「線」 ということ。 一般的なAVは単独、または複数の演者さんで、4~5コーナーを1本の映像とし

noteのフォロワーさんが2000人になるまでにやったこと【要因分析】

モンブランです。 私事ではありますが、5月のGW休みにかけての頃にnoteのフォロワーさんが2000人に到達しました!! イロモノな話ばっかりですが、たくさんの方にお読みいただくことができて本当に嬉しいです! 今回はフォロワーさんが2000人にいくまでの振り返りと個人的な分析をしてみたいと思います。 フォロワーさん増加の要因 個人的には、以下のような要因があると思っています。 ・note登録時のおすすめユーザーに表示されるようになった:60% ・書いてある記事のテー

クリエイターの「決断疲れ」にゾッとした

同僚さんと飲んだ時に、めちゃくちゃ腹落ちする話をしてもらったので、備忘録としてnoteに書いてまとめておきます。「決断」の話。 人は1日の間に「9,000回以上の決断」をする決断、という言葉にすると大層になってしまうけど「お菓子を買うか買わないか」「お昼は外食かオフィスで食べるか」といった細かなことも「決断」とカウントするらしく、これを1日で計9,000回近くしているらしい。 加えて、1日の決断数が10,000回を超えると「決断疲れ」に陥るらしい。決断疲れになると脳などは

モザイクの向こう側の話

かつでアダルト業界(SOD)のデザイナーとして働いていた頃の気付きや記録を書いています。 前回の記事で深津さんからプッシュいただいたので、アダルト業界でのデザイン的知見をここに記録していきたいと思います。 第2回目はモザイクの話です。 モザイクはデザイナーがかけるジャケットや静止画にかかっているモザイクはデザイナーがPhotoshopでかけています。 かなーり大量の処理を行うので、ショートカットキーは必須。 あとよく誤解されますが、映像のモザイクは別の部署or会社が行

デザイナーのAV撮影研修Ⅰ【擬似撮影編】

久々にAV業界にいた頃の話をしたいと思います(2010年頃の現場の話なので、今の現場とはもっと違うかも) こちらはかなり長いお話になるので、3つのnoteに分けて書きたいと思います。 AV撮影研修Ⅰ:擬似撮影編 AV撮影研修Ⅱ:本番ロケ編 AV撮影研修Ⅲ:ADA編 今回は入社して1ヶ月後ほどに実施されたアダルトビデオの制作会社の研修「擬似撮影」についてお話したいと思います。 当時のソフト・オン・デマンドグループグループ(ソフト・オン・デマンド株式会社、SODクリエイト

¥150

AVジャケットのつくり方

ここ最近、アダルト業界にいた時代のことを書いていなかったので、久々に書きたいと思います。今回は「(当時の)AVジャケットのデザインフロー」についてです。 AVジャケットのデザインフローAVジャケットは印刷媒体になるので、通常のDTPデザインのフローに+αという感じで進行します。 ジャケットの担当枚数は人にもよりますが、当時は月に7〜10枚程度。 私はWebの兼業していたこともあり5〜6枚くらいでしたが、ピークの時は13枚くらい。仕事がめちゃめちゃ早い先輩さんとかは20枚以

載せる作品が少ないと悩んでいる人に読んでほしい「魅せるポートフォリオ」の考え方:note編

2/26のポートフォリオナイトで以前書いた記事を中心にお話するので、自分の復習も兼ねて、note用に軽くまとめなおしてみたいと思います。 結論、作品は少なくても大丈夫だと思う目算ですが、それぞれ独立したクリエイティブ3〜4種とかでも大丈夫だと思っています。訴求が違うのであればバナーだけでも大丈夫と思います。 中途半端にたくさん作るよりも、本気で命を削るかの如くの気持ちで作った数点の方が制作物にも面接時にもその熱意が伝わってきます。 制作物に対しての「深掘り」が大切 ポー