Vライバー「宙星ルカ」さんのロゴをライブデザインしました。
こんにちは!
デザイナーのモンブランと申します。
この度、Vライバーの宙星ルカさん(@herose_ruka)のロゴをデザインさせていただきました。
このnoteでは、宙星ルカさんのロゴデザインが完成するまでの過程と、その過程で初めて行った「ライブデザイン」の流れとその気付きなどを書いていきたいと思います。
ロゴについて
宙星ルカさんの髪や服装などのイメージカラーになる「黄色」に、星が見える夜宙の色をイメージした「紺色」を使用しています。
色の組み合わせもコントラストの強い「黄色と黒」のようなパキっしたカッコいいものにしすぎず、コントラストを落とした中性的でありつつも女性らしい印象を少し残し、少年のような活発で元気な様子をカタカナ部分の雷や斜線などで表現しました。
また、ご本人の服の模様などをロゴのまわりにあしらうことで、ポップさとヒーロー感を出しました。
「ライブデザイン」?
ここで言う「ライブデザイン」は「ライブペイントのデザイン版」と定義しています。
(デザインと定義していますが、言葉の意が広すぎるので「ライブロゴデザイン」と言ってしまっても良いかもしれない)
ライブペイント
絵を描く過程を見せるパフォーマンスアート。
通常アナログ画材でイラストボード/壁などにペイントする事を指すが、Illustratorなどのソフトを使用し、モニタ画面を見せてその場で描く場合もある。
絵そのものの完成度・技術もさることながら、即興性が重視されるため、絵が出来あがる過程をいかに魅せるかという要素も重要である。空間の使い方、アーティストの動きなどもライブペイントの面白さの要素である。
- ピクシブ百科事典
今回の宙星ルカさんのロゴはライブ配信プラットフォーム「17LIVE」で、実際に制作している様子を、ロゴのラフからブラッシュアップ→納品用のデータ作成など、制作におけるほぼすべてをライブ配信しました。
Pinterestで情報収集
いざ、ロゴを制作開始しようとしたけど、制作を開始する時点でVライバーのロゴデザインはほぼ経験ゼロ(自分用のロゴは作ったけど)
ということで、まずはVライバーさん達のロゴ調査を開始。
PintarestやGoogle画像を利用しながら、Vライバーさんのロゴの傾向を探ってみることにしました。
Vライバーさんのロゴを調査・分析をしていくと、大枠ではありますが、以下の気付きやビジュアルの傾向がありました。
・多色使いが多い
・エッジが弱めのタイポ
・装飾性が高さ
全体的にエッジや配色が柔らかめのグラフィカルな傾向がありつつも、Vライバーさんごとに、もしくはそのロゴをデザインするデザイナーさんごと各々にも個性が色濃く出ていました。
「結構同じようなロゴが多いよな〜」と思ってたVライバーのロゴたちへの新たな気付きを得た瞬間でした。
骨子が決まり次第、イラレでラフを「ライブ作成」開始。
頭の中に情報が蓄積して、ある程度イメージが固まってきたところで、Illustratorを開いてデザインと同時にライブ配信も開始しました。
手書きベースでラフを作成することもありますが、ここでの手書きラフはあえて省略しました。
変に煮詰まって、自身の最速の方法を潰してしまうのも良くないな、と感じたためです(実際、僕のデザインの師匠もイラレからラフ作ってたし)
制作開始→ライブデザイン後までの経てのデザインファイルの全貌はこんな感じ。
ライブデザインをやってみて
今回ライブデザインをやってみて、色々と気付きが
メリット
・観客がいる、という良い緊張感
・制作スピードがかなり高まる
・ライブ的にリスナーさんからFBをもらえることがモチベーションアップにつながる
・1案、その場で3〜4時間という時間軸は今の僕にとっては丁度よい
デメリット
・事前に準備していないとグダグダになる。
・複数のデザイン案を作る場合はそれなりの時間は必要
・自分のコンディションで、アウトプットが鈍りそう。
製作自体にはメリットしか感じてないという、とても良い状態ではあり、デメリットは今後継続していく際の不安点といった感じ。
ライブデザインはデザイナーにとっては1種の劇薬とも感じました。
結果的に良いアウトプットが出来たので、その後のモチベーションにも繋がって良いのですが、例えばライブ中に悪いアウトプットになった際のメンタルの維持などがけっこうきつそう。
また、製作前の時点でモチベーションが下がっていると、その結果が配信中のデザインにもかなり反映されそうだなと。
ライブ配信を行う前のメンタルセットや、やる前から決めている「無理にやらない。気が向いている時にやる」ということをより明確にしておいた方が良さそうです。
誤解をしないでほしいのが、今回のこのロゴデザインの仕方は、本来または通例の視点から考えるとかなりイレギュラーなフローで製作しています。
僕の考える「本来」は、手書きでのラフを重ねてデザインに臨んだり、もっと広い視野で競合の調査をしたり、数案のデザイン案から選んでもらったりします。
僕自身もサービスやプロダクトロゴのデザインは今回のものよりも時間や思考をかけて行っていて、その分コストがかなり増えます(実際、僕の通常のロゴデザインの報酬額は今ご提案しているVライバーさんのよりも数倍高いです)
だからと言って手を抜いているわけではなく、デザイナーとしての自身のスキルとクセ、限られた時間を最大限に活かせる方法が、ライブデザインだった、と帰結した次第です。
Vliver/Vtuberさんのロゴ依頼、お待ちしています!
結論から言うと、現在Vliver/Vtuberさんのロゴは「(条件付きで)特別価格でデザイン制作」を請負中ですb
条件などについてはDMなど直接お伝え出来ればと思うので、是非ツイッター(@MontVlanc04)からご連絡ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!