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97%無駄になるインプットを防ぐ方法|インプット大全 書評

モンブランです。

今回は「学び効率が最大化するインプット大全」を読んでの、気付きや感想を書きたいと思います。

得た気付きや学び
・アウトプット前提のインプット(インプットの2.5倍アウトプットする)
・インプットしすぎない。3つくらい覚えて実行するくらいでOK
・「マンダラチャート」を使ってのアウトプットの可視化が強すぎる


アウトプットを前提にした「質の高いインプット」を目指す

本書の冒頭で、筆者はインプットの精度について、こう書いています。

私達はスマホやパソコンを使い、ネットから毎日多くの情報を得ています。1日30分で20個の情報を見ているとすれば、1週間で140個もの情報に接触している。しかし、そのうち記憶に残っているのは、たったの4個。情報吸収率はわずか3%です。

1週間で97%を忘れる、97%のインプットが無駄になってしまうということです。

これを防ぐには「インプットの質、精度を高める」ことが重要。

この本を読む前は、純粋に情報の取得する方法が書かれていると思っていました。
ですが、読書の仕方や傾聴や共感の仕方、観察や、その際のアドバイス、インプットや勉強をする時の効果的な方法など、「インプットの質の高め方」について、様々なケースを想定して紹介されていました。


アウトプット前提のインプットが質を生む

インプットならインプット、アウトプットならアウトプットと、どちらかに偏るのではなく、アウトプット前提でインプットをすると、より質の高いインプットに繋がると、本書では書かれています。

その黄金比はインプット:アウトプット = 3:7。
よりアウトプットを重視した比率になっています。

また、アウトプット前提という目標設定をすることにより、自身に心理的なプレッシャーを与え、インプットをする際の集中力が増すとのことでした。
アウトプットの粒度は「聞いたら、すぐにその事を話す」くらい。

アウトプットを前提にすることで「さほど興味のない記事」を間引くこともできそうですね。
興味が沸かない記事ほど感想は書きづらいですし。

例)
- 感想をブログに書く前提で映画を見る
- 読んだ記事には必ず気付きの一言入れて引用ツイートをする
- 社内で報告プレゼンをする前提でセミナーに参加する


全部インプットしようとしない

インプットした内容を細やかに全て記憶するのではなく、要点・気付きといった要素で3つくらい覚えることが出来ればOKとのこと。

昔読んだ「スティーブ・ジョブス 驚異のプレゼン」にも「人が記憶できるのは3つが限度だからプレゼンでも要素は3つにまとめる」と書いてあったことを思い出しました。

この本では「3+3法」というものも紹介されています。
3つの気付き、3つのTODOなど、3を組み合わせることで連鎖的に覚えること、実行することを記憶、実行していくことで、より確実に学びを得て、成長する効率があがっていくのだそうです。

3+3を読書に活かす場合
1. 3つの気付き、3つのTODOを書き出す
2. 3つのTODOを1週間、徹底的に実行
3. 1週間後に改めて本を読み返し、3つの気付き、3つのTODOを書き出す
4. これを毎週繰り返す

セミナーなどもあらかじめ聞きたいことや知りたいことを明確にしておくと、いざ自分の目的の内容に差し掛かった時に学びの効率があがるとのこと(ここでも3つくらいに絞っておくと良いかもですね)

セミナーや勉強会になると「全て吸収していこう!」と考えがちですが、肝を絞っておくことで必要な時に集中力を持ってインプットすることができそうです(1時間強も座りっぱなしなことも多いし、緩急つけるのはかなり良さそう)

セミナーを聞いている時も、ただメモをとるのではく、話を聞くことに集中した方が、インプットへの集中力が高まるそうです。


最強の可視化ツールかもしれない「マンダラチャート」

本書の中でも、私が特に興奮したのは「マンダラチャート」のくだりです。

マンダラチャートとは、3x3の9マスを9つ並べて書き込む思考整理方法のことで、大谷翔平選手が高校生の時に書いた「8球団からドラフト1位指名を受ける」という目標を実現するためにマンダラチャートを作成したというエピソードが有名です。

このマンダラチャート、ひとつのトピックに対して行動や指標を具体的に可視化することができるので、仕事以外にプライベートを含めた、思考の整理にとても役立っています。

Twitterではアウトプットの手段についてのマンダラチャート公開しましたが、これ以外にも2020年の指針をまとめたり、今年インプットをしたいもの、起きた事に大しての要因分析などをマンダラチャートを使って可視化することができました。

このマンダラチャートを定期的に眺めることで、自分の学びたい・学んだことをブラさずに再インプット、再確認をすることができます。

マンダラチャート、かなり活用できそうなので、読書感想の時も活用できたら面白そうです...!!


読書の重要性

少しだけ固まった休みやリモートワークによって時間が生まれ、改めて読書をする習慣が生まれたことで、読書の重要性を改めて感じることができました。

この本でも「本を読むことは、学びを得る時の最初のステップとして重要」と書かれています。

読書でのインプットについて触れている箇所では「深読」についても書かれていました。

私は、速読、多読をおすすめしません。内容の理解が薄く、感想も言えない「アウトプットできない」ザル読みで、100冊読んだところで、ほとんど自己成長しないからです。

重要なのは、「速く読む」「たくさん読む」ことではなく、「深く読む」こと。私は、それを「深読」といいます。
私の考える「深読」の定義は、この本の「内容について議論できる水準」で読むということ。

深読の基準となる「内容について議論できる」というのは「アウトプット前提で読み、本の感想をきちんと文章で書く」とも書かれています。
(本の感想をnoteでアウトプットするようになったのは、この文章がきっかけでもあります)

実際に読書を実行してみると、Webで記事を読むよりも、頭の中に入っていく感覚を持ちました。
「読書をする」という固まった時間を用意することで集中してインプットすることができて、かなり良きです...!良き丸水産。


自分のインプット方法の再確認

もともと「アウトプット重要だよね」ということは自分の中でも理解していて、インプットとアウトプットに関するnoteを書いたりもしていました。

ただ、ここでのインプット&アウトプットについては、あくまで、今まで自分がデザイナーとして生きてきた中での経験則であって「この手法が本当に正しいのか」と少しだけ悩んでいました。

ですが、今回「インプット大全」を読んだことで、自分のインプットやアウトプットの考え方が決して間違いではなかったことがわかったり、自分のインプットの手法の深堀りや新たな考え方を知ることができました。

現在、定期的に読書をするようにしていますが、より良い学びや気付きを得ることが目的なので、質の高いインプットを身につけるためにも、この本は何度も読み返すことになりそうです。

以上、今回の読書感想文は「インプット大全」でした!

読書メモはこちらから▼


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