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「探る」と「覚悟」

シン・エヴァンゲリオン劇場版に続き「プロフェッショナル」の庵野監督のドキュメントを見ています。
昨日で累計4回目の視聴になりました(映画より見てる)

「ドキュメントだし、CM以外の劇場版映像とかチラっと出るのかな〜」とちょっと期待して観ていたら、シーンの大半が劇場本編で観たことのないシーンばかりで「あ、まじで作り直したのか…」と恐怖しました。

デザイナーとして若い頃の僕が、今回のドキュメンタリーで繰り広げられるリテイク劇を観ても「やべぇよこの現場…(恐」としか思わなかったと思わなかっただろうなあ…^^;

そんな中、僕が今回の庵野監督ドキュメンタリーを何回もリピートして観てしまっているのは、本編に出てきた2つの言葉にとても刺激を受けているから。

・監督は覚悟だけあれば良い
・とにかく「探る」「探っていきたい」

このドキュメンタリーで特に印象的だったのが、庵野監督自身は「最初は何も触らない」ということ。

メインの制作スタッフは、庵野さんが書いた脚本をもとに、アングルやカット、設定、編集などを作る。
その作らせたものを自身も確認するのだけど、最終的にはほとんど自分で作り直していく。

一見すると「丸投げの末のリテイク&ワンマンプレー」なのだけど、これは「自分から作っても面白いは生まれない。それまでになっちゃう」「自分の外の部分から探りを入れていきたい」という、デザインでいうアイデアだしやブレストの段階の末に、調整に入る、といったようなものだった。

「シン・エヴァンゲリオン 劇場版」の作り方は、通常のアニメの制作手法とは、かなり違うし、とても冗長。携わるスタッフの方々も半ば理不尽を受け、困惑している人がほとんど。

だけど、庵野さんがやろうとしていることは本当にシンプルで、

「お客さんが面白いと思うエヴァ」を、
徹底的に探りを入れていき、
作品のすべての責任を負う
「監督」としての覚悟を持ちながら臨んでいる。

だけだった。

クリエイティブディレクターとして、この「探る」という言葉はとっても大事な言葉だと思ったし、ここ最近の自分に欠けているものだと感じた。

仕事もそうだけど、こう、大事なこと、大事にしなければいけないことはどんどん探りを入れてたいと思ったモンブランでした。


それでは長くなってしまいましたが、
今週の振り返りに入ります。

今週の振り返り:3/22-

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