履歴書の「空欄」が嫌すぎて、リデザインしちゃってた話。
こんにちは。
デザイナーのモンブランです。
今日は、10数年前の就職活動時代に履歴書を新たにデザインしちゃってた話をしたいと思います。
きっかけは、イベント登壇。
1月22日(土)に『”地域”で生きる。令和タイプのクリエイター世渡り術』の第一弾 「地域で生き残るセルフブランディング戦略とは? ~自身と向き合う自己分析&ポートフォリオ制作セミナー~」にゲストとして参加させていただきました。
ここで、就職/転職活動での見た目やポートフォリオでお話した際に「そういえば履歴書自作してたよな…?」と就職活動時代のことを思いだし、話題にあげてみました。
どうしても埋められない「資格欄」
なぜ履歴書の項目を変えたの?という件については「空白の項目になるのが嫌だった」ためです。
履歴書作成のアドバイスとして「空欄を作らない」というのがあったりしますが、僕の場合「免許・資格」の欄がこれにあたりました。
僕は自動車免許を持っていません。
資格自体はゼロではないのですが、英語検定は4級、漢字検定は準2級で載せるかどうか考えさせられる内容でした。
「思い通りにいく履歴書」を作ってしまえェィ!
当時、履歴書と同時にエントリーシートやポートフォリオを作成していた時に、ふと「ポートフォリオに合わせた履歴書を作りたいよなぁ」と考えていました。
そこで、履歴書をデザインするんだったら、そもそも掲載する項目を変えてしまっても良いんじゃないか!?と思いつき、
自分が熱量を持って書くことができる履歴書として、項目を変えに変えた履歴書を作ることに決めました。
実際にデザインした履歴書がこちら。
かれこれ10年以上前、2009年頃に作成したものです。
すべてAdobe Illustratorで制作しています(当時はCS2だった気がする)
左側は既存の履歴書を合わせていますが、右側はちょっとだけ変更しています。こんな感じ。
・趣味/特技/好きなこと
・興味のある分野/技術/資格など
・学生生活で取り組んだこと/実務経験など
・志望動機
・自己PR
・備考
項目についてはエントリーシートや他の履歴書などを参考にしつつ、
自分なりに項目の概要や順番などを変更しています(移動時間など、項目ないことを請求される場合は備考欄に書いていました。)
あえて履歴書らしく。
最低限の認知は確保する。
さて、noteのタイトルには「リデザイン」と仰々しく書いていますが、実際は基本の履歴書を踏襲しつつ、主に自由記入欄の項目を作成しています。
ただ、履歴書を改造するのであれば
実際は何でもアリのはずです。
実際、海外の履歴書(レジュメ)、特にデザイナーの履歴書は様式にこだわらない自由度の高いレイアウトが多く見受けられます。
デザインだけで考えればいくらでも変えることができそうな履歴書をなぜ、履歴書らしいまま制作をしたのか。
それは、ちゃんと履歴書と認知してもらうことが目的でした。
履歴書と認知してもらわないと、そもそも"選考に必要なもの"として認知されずチャンスを逃してしまいかねないと思ったからです。
特に、大きい企業などだと「規定に沿った履歴書でなければ受け付けない」ということもあるみたいなので、注意して制作する必要があります。
(僕がエントリーしていた所はすべて大丈夫でした。デザイナー職だったからかな?)
結果、フックにはなった。
自分の思い通りに書けるようにした履歴書を受け取った側の反応はどうだったかと言うと、面接時に履歴書についての話題を触れてもらえるくらいには印象づけることが出来たようです。
実際に自分が書いていた時も、空欄がない状態で書くことが出来たので気持ち良い感覚で書くことはできていた気がします。
当時のポートフォリオとデザインを合わせることが出来ていたのも、個人的満足度が高かったです。
自分にとっても、持ってて嬉しくなる履歴書ってなんか良いですよね(笑)
自分「らしさ」を伝える手段を拡張する。
この話は、先ほど紹介したセルフブランディングの勉強会で、
自己分析をして、いかに他者に自分のことを伝えるかという話から話題にあがったものです。
デザイナーが自分のことを伝える手段として使うポートフォリオ。
ポートフォリオのデザインそのものを「らしく」仕上げることで、セルフブランディングに繋がるというのは、かなり認知されてきました。
ポートフォリオだけではなく、その前段の履歴書など一見すると自由度の低いものも工夫次第で、より自分らしさを伝える手段へ昇華するということをお伝えできたら良いな〜〜と思いながら今回のイベントでお話していました。
実際、履歴書をデザインする、というかトレース自体もレイアウトの学びも多かったなぁと今にして思うので一石二鳥ですね!(笑)
履歴書の書き方に困っている、主にデザイナー志望の方々は是非選択肢のひとつとしてお読みいただけると幸いです!b