クロい目線のデザイン学
タイトルがやたら仰々しいですが、今回は素人モノで良く見られる目線について書きたいと思います。
AVでの目線にはデザインがある
目線というものは素性がバレないようにプライバシーのために付けるのが定常ですが、AV、特にジャケットでは意図的につけているものが多いです。
よくあるのがジャケットにはついているが「本編では目線なし!」とかになっているケース。
これは目線の先に何があるか気になることを利用した「デザイン」といえます。
どんなに有名な人でも目線をかけると「素人」になる
先に書いたように目線を入れることで目の顔の特徴が消えるため、個人の特徴性が若干減ります。
そのため、有名な女優さんや男優さんも作品によっては目線をかけることがあります。
不思議なもので、目線をかけることで「素人風」に見えてくるのです。
よくこれに対し「本物の素人じゃないじゃないか!詐欺だ!」と言われますが、作品によっては素人モノと謳っているけど、出演者名に女優名が普通に書いてあったりすることもあるのでチェックしてみても良いかもですね。
まあ、目線をかける意味がない人を僕は1人知っていますが…
ちなみに、目線をかけられる事が多い(当時かける事が多かった)女優さん、個人的No.1は大槻ひびきさんですね。
目線は太さにも理由がある
目線のかけ方にも意図があったりします。
例えば、目線を顔の輪郭にかかるくらい太く大きくすると、目と鼻が隠れるので、マスク効果のような感じで、口元が整っているだけでキレイに見えるようになります。
この目線による効果は個人差が出るので、目線をつける人の顔の特徴によって使い分けたりすることもあります。
横幅以外にも目線が細い場合もあると思いますが、これは出来るだけ被写体に対して秘匿性をより設けたいけど、隠すにはもったいないため、最低限の細さによるものです(すべてではない)。
この場合は目の眼球や瞳に対して目線を入れるのですが、瞳だけ隠れることでまわりの涙袋や瞼の輪郭が強調されて、老けて見えてしまう時があるため、そういった場合はあえて老け込んでしまう箇所をレタッチで薄くします。
目線のかけ方は監督さんの指示もあったりするので、目線ありきのレタッチも少なからずあったりします。
目線漏れのリスク
以前モザイク漏れのリスクについても書きましたが、目線漏れにもリスクが存在します。
大半の女優・男優さん映像本編では普通に顔を出しているので、万が一に目線がなくても大事故まではいかない(でも事故は事故)のですが、目線で隠れてなければいけない人たちが存在します。
それは「一般公募で出演している方」です。
勿論、公募の際に顔出しNGの場合、目線が外れて、顔が見えてしまってる状態は事故確定です。
ここはデザイナーも聞いていないとわからない箇所だったり、どの人か判別がつかない事案なので、監督さんやプロデューサーさんとよく確認しながら進行します。
募集枠でAV出たいと思っている方は応募要項や出演前の打ち合わせで目線が入るのか入らないのかちゃんとチェックしましょう〜
そんな感じで今回は目線の話でした。