新卒でアダルト業界に入ろうと思ったきっかけ
「AV女優さんとはXXXってあるんですか??」という質問の次に聞かれるのは「なんでAV業界に入ろうと思ったんですが?」という質問。
新卒で、ということを話すと尚更です。
最終的には入りたくて、入りました。
就活での自分のスキルセットに悩んだり、エントリーシートがだるかったり、書いたら書いたで一次選考落ちたりしましたが、最終的には「この会社おもしろそう!おもしろそうだし入りたい!!」という割と短絡的な理由で入りました。
大手を狙わない、就職活動の始まり
元々はイラストレーターを目指していたのですが、大学に入学して他のイラストレーター志望の人たちのクオリティをすぐさま挫折し、大学の授業がきっかけてデザイナーになりたいと思うようになりました。
授業や個人のデザイン制作などをしつつ、大学3年生を迎え就職活動期へ。
デザイナーの就職活動でまず出てくるものといえば「電博(電通&博報堂)」ですが、自身のスキル不足やなんというか若い頃特有の劣等感を持っていた自分は「どうせ落ちる」と、最初から志望会社の中に入れていませんでした。
じゃあ、どの会社にしようと考えていた頃に、大学1〜3年の頃にアルバイトをしていたTSUTAYAに行く機会がありました。
「この技術、盗みたい」と思った
TSUTAYAバイト時代では土日の中番、平日の遅番のシフトに入っていたのですが、その際に返却されたDVDを元の場所に戻す際、アダルトコーナーへの返却作業も多々ありました。
客観的に見るとアダルトコーナーのジャケットって色々なビジュアルのジャケットデザインがひとつのコーナーに設置されています。
その時の時事、流行を取り入れたシンプルなものから、バラエティ、はたまたパクリものまで、様々なデザインのジャンルがそのコーナーに全て揃っているわけです。
「こういう業界でデザインやったら、自分にとって大きな力になりそう・・・!」
これがアダルト業界に入ろうと思った最初のきっかけでした。
最短最速で「デザイナー」になりたい
当時の僕の「駆け出しデザイナー」のイメージは「入社してすぐにデザインができない」というイメージでした。最初はお茶汲み、みたいな。
先程書いたように「電博に入社できるようなスキルじゃない」と思っていたので、「いかに早くデザイナーという肩書を名乗れるか」を重視して志望会社を探していました。
最短最速だと、中途採用のデザイン事務所や制作会社などありましたが、新卒採用で即戦力デザイナー希望していた当時の会社にエントリーしました。
上司さんとの出会い
「ゆるやかな死」でも少しお話した上司さんとは現場のデザイナーが面接する二次面接で出会いました。
空気感、物言い、提出したポートフォリオの批評など、全てにおいて「あ、これがデザイナーだわ...」と自分の理想とするデザイナーとその面接で出会いました。この時点で「この会社に入りたい」と思っていました。
SODに決めるまで、だいたい4社くらい面接をやってみて、現場のデザイナーさんが登場するセミナーイベントや面接を受けたのですが、上司さん以上に「良い!!」と思ったデザイナーさんはいなかったです。
志望動機の30%は「ネタ」
僕は二次面接時の志望動機で、上のようにTSUTAYAで見たジャケットを見てなどといわゆる一般的な志望動機も言ったのですが、その志望動機の中に「ネタもあります」と言っていました。
電博を諦めているし、スキル的にそこまで高いレイヤーまで行くのは難しいと思っていた当時の自分としては「であれば、人と違うジャンルで攻めていくのも(ネタとして)アリでは?」という気持ちでSODへ入社しています。
一生のその会社と添い遂げるのであれば、新卒で入る会社は大事ですが、デザイナーの職業で同じ会社に在籍し続けるというのは電博でもそうそうない話なので、思い切って1社目をSODにした、というだけでした。
元記事:https://montblan9.net/archives/1655
ですし、今こうしてnoteに記事として書けている今、ネタとして入ったのはある意味正解だったなと思っています 笑