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アウトプットは「最強のインプット」だ。

「インプット」が苦手だ。

具体的には、縦書きの本やハウツー系の本を読むのもめっちゃ苦手だ。

もちろん読まないわけではないし、良い本に巡りあった時に「うおおおおめっちゃインプットしてるぜええええ」という感情なども生まれるし、実際に良い血肉になっていたりもするけども。
それでも、読もうとする時の「つらい感」をよく感じてしまうことはよくある。.

知人に教えてもらった反復的な読書法を使ってなんとか凌いでる感はあるけど、それでも3回目はちょっと抵抗してしまう。

そんな私がそれでもなんとか生きてるのは、アウトプットの機会を増やして、インプットを強制的にする方法だ。


アウトプットを具体的に設定する

ここで言うアウトプットは本を読んでその感想を書く、というものではなく、ユーザー側に見せるレベルのアウトプットになるものだ。
(個人的に「挑戦的アウトプット」と呼んでいる)

ツールスキル面などを身につける場合は、説明書のようなハウツー系の本を読むことも大事だけど、より実践的なインプットを得る場合は、アウトプットイメージを具体的にすると良い。先


僕が登壇する理由

よく「色々な所で登壇されてますけど、お呼ばれされたりしてるんですか」という話をもらったりするのですが、過去のLTの登壇のほとんどは自主応募です。

何故なら、
登壇というアウトプットこそが、優良且つ多大なインプットを生み出してくれるから。

ここで言うアウトプット、つまり自分で書いたり話すことで「あ、自分はこう思ってたんだ」「ん?これって正しいのかな。チェックしよう」といった疑問点や気付きに改めて気付かされたり、
アウトプットを聞いたり見たりしてくれた人の感想や質問、悩みを聞くことで新たなインプットにつながる。

自分でアウトプットしたことをまたインプットすることで、反復的にインプットをすることになり、自分の血肉にもなりやすい。

個人的にこれがかなり良質なインプットになるし、モチベーションにつながる。
僕がLT登壇をしたり、noteを書き続けているのはこれが大きい。

アウトプットするために起こる「気付きのインプット」
- ゴールを決めることで、そこに向けてインプットを強化する
- 知っていることをアウトプットすることで、気付きが生まれる

発表によるアウトプットから生まれる「フィードバックのインプット」
- 発表した内容に対しての感想から新たな気付きや考え方を得る
- 発表したことを振り返ることで、新たな気付きが生まれることも


挑戦アウトプットの大きな欠点

一見すると、少し大きめなリスクと体力が必要とはいえ、インプットのスピード感や現場での知見を半強制的に得ることができるので良さそうに見えるが、大きな欠点もある。

それは、抽象的だったり大義のような概念に近い事柄のインプットをしづらい、ということ。

例えば、「デザイン思考」や「デザインスキル」といった枝や枝元ではなく、木の幹に値するようなインプットで挑戦的アウトプットをしようとするとインプットする内容が抽象的な要素で膨れ上がり、インプットのキャパを超えたり、アウトプットする体力もかなり要することが起きてしまう。


インプットの偏りは起きてしまう

挑戦アウトプットのもうひとつの欠点として、現場での実践系でよく起きる「インプットの偏り」だ。

実践をしながらインプットを得ると、その時に必要な知識や技術しか取り入れないため、具体的且つジャンルが絞られたインプットのみとなり、俯瞰的、大局的に理解をしずらくなることがある。

僕の場合、Photoshopの知識が現場の環境故に「フォトレタッチ」としての知識や知見に偏っていて、当時のWebやUIデザイン作成ツールとしての知見はほぼ皆無で、SketchやAdoneXDなどのUI作成ツールが無かった頃のPhotoshopでUIやWebサイトを作る時は、ほぼゼロからのスタートであり苦労したのを覚えている。

なので、実践をゴールとするアウトプット&インプットをする場合は、前後で補足的に別途インプットの機会を作った方が良さそうと感じた。

具体的に本で行うならば、

- 実践時は必要な部分だけ逆引き的に読む
- 空いた時間に全体を通して読み直す

のような動き方などをするのが良さそう。


インプットをゴールにするな。パンクするぞ。

今回の書きたかったことについては、インプットの枯渇を未然に防ぐには、アウトプットをゴールにするというのも手段として良いかと、ということだ。

今回、極端なものとして「登壇」というアウトプットを例にあげてみたけど、もっと些細な所から始めるのが良いと思っている。

例えばTwitterでもただRTするのではなく、気付きとして得たことを引用ツイートする、noteに書く、ということも十分アウトプットだと思う(たぶん実際に実行した時の感じ方が違うはず)

こういった小さなアウトプットを習慣づけたり、半強制的なアウトプットをすることで、より具体的なインプットがしやすくなるよなぁ、と僕も日々続けています。

ただ、無理はしないこと。

例えば本の書評というアウトプットも大きなインプットを得ることができるが、そのインプットにかかる時間や労力が計り知れないので、それを行うなうより、小さなアウトプットをするのが良いし、大きなインプットは少しずつ行っていくのが良いと思う。

また、インプットの過多は頭でっかちになって、自分の行動の妨げになることもあるので軽率にアウトプットして、インプットを頭から体に移動させることや、インプットとアウトプットのバランスを保つことを意識していくと良いかもしれない。

まとめ

- 具体的・実戦的なアウトプットは良いインプットを生む
- 登壇など締め切りで追い込むとアウトプットの具体度があがる
- 抽象的、思想を学ぶインプットは無理せずゆっくりと

良質なインプットとして本を読むことを大事なことですが、読む時間が無かったり、そもそも苦手なことが要因となって、読まない罪悪感を持ってしまうよりも、自分なりのインプット&アウトプットの最適解を知って、軽率にインプットできるとインプットの枯渇を防げるようになると思います。

今回のnoteがそのアイデアのひとつになれたら嬉しいです。


(喜びの)おっぱい。


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具体的・実践的アウトプットの具体例


読んだ記事を感想付きでアウトプット(難易度:低)

ただひたすらに記事を「いいね、RT、引用ツイート」するのではなく、記事を読んで得た気付きや思ったことを文章にして書くこと。感情ベースの感想などはなるべく避けること(でもめっちゃ良い記事は基本的に語彙力低下しちゃうのでしょうがないです 笑)


トレース or パロディ(難易度:低/自分が興味を持てるものとか◎)

自分の好きなもの、趣味、特技を利用してインプットを得ながら実践を行うことも能動的に活動することで密度の高いインプットを得ることができます。
例えば、今ポケモンカードの自分verを作成しようとしているのですが、ポケモンカードを観察することで、ホログラムの印刷技術や、その料金体を通じてトレーディングカードの印刷変態技術、という気付きを得ることができました。


dailyUI(難易度:中)

UI界隈ではもう有名なやつですねb
予め決められたお題をもとにUIを作成していくというものです。
この場合、本当に毎日UIを作成していくか、クオリティを意識して2日~3日の締切感を意識してやっていくと良いかもしれません。
あと、絶対に作ったものを振り返るようにすること。
やった事だけをアドバンテージと考えている人がたまにいますが、それを言って良いのは全部


Cocoda!(難易度:低〜中)

言わずと知れたデザインのオンライン学習ツールです。
サービス内に用意されている課題に対して明確な締切と課題の成果をブログ、noteなどにアウトプットすることで新たなフィードバックにつながるかもしれません。


LT会に登壇者として参加(難易度:中)

LTに絞っているのは、プレゼンに比べ敷居が低い点と、5分以内という短い時間故によりわかりやすく短い内容を伝える必要があるので、インプットとアウトプットの粒度をあげる訓練になりうるためです。
僕も何回か登壇していますが、スライドを準備する度に様々な気付きを得ています。


請負案件(難易度:高/基礎知識は知っておく)

紹介しつつ、なかなかリスクなことではありますが、最もスピード感よくインプットを得る方法でもあります。
読んで字のごとくではありますが、注意点は自分がまったくやったことがない大~中カテゴリのことは避ける、ということです。
例えばUIデザイナーの人だとすると、UXデザインやコンサル、Webデザインなどは良いですが、グラフィックやプロダクトデザインは様子を見た方が良い、という感じです。


気付く力

何個か実践的インプットの方法を書きましたが、これらをやってもまったく意味がなくなってしまう要素があります。

それは「気付き」ということです。

どんなに案件や課題をこなしたところで、体は覚えますが、頭で「これは何が良かったのか」「こういう考え方があるのか」という「気付き」を得ない限り、そのインプットは無意味となりかねません。

逆に言うと、「これで僕は何の気付きを得ることができたのか」を考えるようにすると、様々なところで良いインプットを得ることができるかとしれません。

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モンブラン|Designer × VTuber
飼っている猫さんやインプットのための読書代などに使います!