あとがき。 #VTuberデザイン大全
本日2024年5月22日、
「VTuberデザイン大全」という本が発売しました。
この本には、あとがきがありません。
加えて、私は編集協力で、著者/監修ではありませんが、自分なりの込めた想いを「あとがき」という形でnoteにしたためたいと思います。
あとがき
「VTuber」が芽吹いた2018年頃のから5年が経つ。
生まれた直後こそ革新性や新たな時代と言われ羨望の眼差しや、眩い光を帯びるけど、時が経つにつれ、新たな価値観や考え方、混迷を極めていく。
このあとがきを書く僕は、現在は37歳。
社会人13年目と同時に現役のグラフィックデザイナー。
VTuberとしての活動と関連するデザインを始めたのは、2020年初頭。
うつによる約3ヶ月の休職期間も後半にさしかかり、
「あたらしいデザインをやってみたい」という気持ちが芽生えた頃だった。
この世界はエンターテイメントやデザインを好む僕にとっては、とても魅力的な世界だった。
約2年間の活動を経て、
私はそこに新たなカオスを感じていた。
VTuberの世界では、デザインが未経験でも、社会人経験がなくても、デザイナーとして活動することができる。
だからこそ、そのクオリティ、需要と供給のバランスもピンキリだ。
高い低い、良い悪い、がどうとか言いたいわけではなく、
指標そのものが存在するのかすらわからない。
これが今のVTuberとVTuberに関わるクリエイティブの現状と思う。
正解なのか誤りなのか。
必要なのか、不必要なのか。
そういった事は、今この時には大事なことではない。
何でもあって、何もない、この混沌とした世界に、
ひとつの目印、標をたてたい。
そんな事をほんの少し心に秘めながら、
監修の小栗さえさんのお声だけに参加させていただいた。
ちょっと不思議な経験をしている現役グラフィックデザイナー、
活動3年目のデザイン系VTuber を活かし、
VTuberに制限しないデザインの基礎についての解説や、ロゴデザインを中心とした実践的な解説を中心に執筆/編集を担当している。
あくまで私のやり方や考え方だけど、
初心者、経験者の方へ参考になる内容になる様に努めて書いたので、
ぜひ手にとってお読みいただけると嬉しいです。
最後に。
本書を担当いただいたKADOKAWA編集部の方々、
新たな世界の本に果敢に関わっていただき、本当にありがとうございました…!
本書のデザインいただいたデザイナー様、DTP・校正ご担当者様、
タイトなスケジュール且つ情報や素材が同時進行の中、素敵なビジュアルと構成に仕上げていただき、誠にありがとうございました…!
今回解説や作例にご協力いただいた、
色塩さん、ごごんさん、かぼすさん、子舘ぽてさん、花城まどかさん、memenoさん、白ぬこさん、一束さん、僵尸パアさん、沙雨イニさん、夜枕ギリーさん、kentaxさん、えがきぐりこさん、唐揚丸さん、素材屋あいりすのあやめさん、清涼院ラムネさん、蓬莱軒さん、ミア=アンベルさん、ほなみりさん、
お時間の無い、変更などご無理を言ってしまう事がありつつも、ご協力いただき、本当にありがとうございました…!
そして、
今回のお話を持ちかけてくれた、さえさん、
お互いに「何が何でも本にしたい!」という気持ちがこういった形で実を結ぶことができて、感無量です。
お疲れ様でした。
ぜひいつか必ず、直接お会いして飲みましょう!
この本が
VTuberになりたい、VTuber活動で悩んでる方々に、
少しでも役立ってくれますように。
モンブラン