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デザイン制作における「ググり力」の話。

最近、デザイナーを目指す人を、課題を通してサポートする機会(=トレーナー)が増えているのだけど、
このトレーナーと生徒さんの関係を通して、わからないことを自力で検索して解決する、という力はれっきとしたスキルなのだなと改めて感じている。


検索だけで生きてきた、初心者時代。

僕は、大学でこそ実技や座学を通してデザインについて学んできたけど、
HTML/CSSなどのWeb関連の情報のそのほとんどは「ググって」身につけたものだ。

HTML/CSSについては、「自分のサイトに画像を設置するにはどうすれば良いのか」から始まって「画像が表示されない」「サイトにアップしても変化がない〜」「そもそもサーバーの準備とかどうすんじゃい〜」とか、とかとか。

当時(2004年頃)、自分が描いたイラストをサイトにアップしたい野望のために、数打ちゃ当たる理論で解決法をひたすらググっていた。
たびたび検索を繰り返し、解決したりしなかったり。

この繰り返しで、僕自身の検索力は身についていき、今に至る。


「ググって出てくることが学べた」と言われた衝撃。

デザインの初学者さんへのトレーナーとして教えている時、衝撃を受けたのが、デザインやWebの知識やノウハウが、Webで検索すると出てくる、ことを知らないことだ。

Webサイトのコーディング時に何らかのエラーが出た時、その解決法をどう検索すれば良いかがわからなかったり、そもそも検索すること自体が抜け落ちていることが多い。

こうして、僕たちトレーナーに声をかけていただくのだけど、Googleを開いて「{エラー内容}  解決法」で検索して、検索結果で出た何点かのサイトをチェックして「この解決法にしましょう!」
といった一連の流れを生徒さんの前でお見せすると「検索して良いんだ…!」という感じで驚かれることがしばしばある。

この学校に来て「ググって解決するということが学べた」と言われることもしばしば。

こうした生徒さんとのやり取りを何回かしているうちに「検索して答えを導き出したり、問題を解決するのも立派なスキルなのでは…?」と感じた。


ググった、その先。

とはいえ「ググって解決」だけで、
それを「検索スキル」と名乗るは違う。

わからないことはググるのは、デザインに限らず、日常でも当たり前のことになってきたけど、検索して結果を理解しただけでは、脳みそにインプットされることはない(と思う)。

検索をした内容だけではなく、検索した短絡的な答えから体系的な部分までインプットする「検索のその先を学ぶ」ことが大事なのかなと。


「関心起点」と「疑問起点」

ただ疑問を解決するにしても、関心のあるものとそうでないものでは、検索による解決後の記憶の持たれ方が違うと感じる(もちろん個人差はありそう)

故に、検索を介して学びを得るには、疑問起点で検索した内容について興味を持つことが大事なのかもしれない。

例えば、Webサイトの一部が表示されない課題に対して、検索して解決する場合、 検索した得た解決法以外にも、

・エラーが出てしまった理由
・他のエラー事例
・本来の使い方(コードの意味、利用シーンなど)

みたいな感じで解決法とセットで検索して調べてみると、記憶に残りやすいのかも?と思ってみたり。

振り返ってみると、好きなものや興味があるものは、問題が解決した後も関連記事を読んだり、解決した後の行動が、ただ問題を解決する時の検索と違っていることが多そうと感じた。

この興味を持つものを検索する時の度量と同じくらいまで剥離を埋めていくと、学びへ昇華させることができそうと感じている。


検索も立派な「スキル」

こういうことを考えていくと、自分で検索して解決する力、検索を通してナレッジを積み上げていく力は、デザイナーに限らず、れっきしたスキルになりそうだな、と。

ググって調べて解決することはITやデザインの界隈だと当たり前なことだけど、当たり前に思われる分、軽視されがちだけど割と重要なスキルだと思うし、

検索を使っての自己解決力と考えると、より重要なスキルだと、デザイン系のトレーナーを数ヶ月行ってみて感じたことなのでした。

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モンブラン|Designer × VTuber
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