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あんなデザイナーにならないでほしい

当時のAV製作会社で約2年間、グラフィック・Web合わせて30〜40人くらいの方と面接をした。

アダルト業界のデザイナー面接なので、割と民度が低かったなぁと今も思うけど、それでもこれはヒドイと思った面接での場面に多々遭いました。
採用の内容としては

・別々の枠でWebデザイナーとグラフィックデザイナーを募集
・未経験者でもOKだけど、出来れば経験者が良いよー
・勤務時間は各々応相談だけど、基本はフルタイム+月末は残業お願いするかも

という感じで大手採用サイトも含む3社エージェント会社と自社での採用サイトで募集を行いました。


ポートフォリオを持ってこなかった方(理由がひどい)

通常のデザイナー面接から考えれば履歴書を持ってこなかったようなもの。

ポートフォリオのデータ自体は貰っていたのですが、面接時にポートフォリオを持ってくるように伝えていたので、「持ってくるのが大変」という理由で持ってこなかったというものでした(スマホなどの画像もなし/話を聞いている限りそんなに大きな作品でもない)

仮に作品が大きかったり、大量だったとしても10〜20点くらいにピックアップなどをして持ってきてもらえれば良かった...


「スクールの課題で・・・」と言い訳を続ける人

このケースはWebデザイナーの採用時に多かった問題。

作品の説明をお願いしたところ、作品の概要にすべて「学校の課題で作りました」とテンプレ文のように言っている方が多かった感じです。
学校の課題というのは全然OKなのですが、どういったコンセプトで作ったの?や力を入れたことを聞いても必ず「学校の課題なので・・・」と語尾につけてくる。正直「学校の課題なんです。私はやらされたんです!もっとやれます!」と言い訳を言っているように感じた(作品自体はそこまで大したことはない。table組みhtmlとか普通にあった)

学校の課題だとして、どういった理由でこういったデザインにしたのか、というのは課題だとしても生じてくると思いますし、むしろ大事なのは学校という手段ではなく、作った意図を説明することが大事だと思います。


ポートフォリオを折り曲げて持ってきた人

自分の中で1番強烈に印象に残ってる面接のひとつ。

服装は少しヴィジュアル系が入ってるけど受け答えは割と真面目な人で話している分の印象は悪くなかったけど、ポートフォリオが普通のクリアファイルにチラシを折り曲げてるかの如く、折られていた。

この時、当時の上司との同伴だったのだが最後の質疑応答時に上司が「あなたを採用することはないんだけど、なんか質問あります?」とサラッと言い放ったのが印象的だった。

ポートフォリオの記事にも書きましたが、ポートフォリオは自分の顔みたいなものなので、自分の顔を折り曲げてもってきているようなものという自覚を持っていてほしかったです。。


どんなデザイン会社であろうと、最低限やってほしいこと。

・こちらからお願いした書類は最低限でも持ってきて欲しい
・ポートフォリオは最低でもファイルに綴じ、自分の持つ制作意図やコンセプトをアウトプットしてほしい
・大人として当たり前の事は守って欲しい

デザイナーとなると、自分の個性を強く押し出したい、とかちょっと人と違う思考を持っている人もいるけど、会社として採用を狙っている時点で「ある程度の社会性」を持った人を採用したいという事の理解はしてほしいです。


この記事は自ブログの内容を改修したになります▼


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